風疹を予防するためのワクチンのことを風疹ワクチンと言います。現在は麻疹を予防する麻疹ワクチンと混合したMRワクチンが一般的です。
①風疹は、風疹ウイルスに感染し、2~3週間の潜伏期間を経てから発症、発疹、リンパ節の腫れ、発熱などの症状が現れるようになります。なお症状そのものは3日程度で治まるので三日はしかとも呼ばれますが、感染力が強く、発疹の症状が現れる1週間前~発疹後1週間を経過するくらいまで感染力はあると考えられています。
②注意しなくてはならないのは、風疹に対する免疫が十分でない妊婦さん(とくに妊娠初期)が感染することです。この場合は母子感染によって、先天性風疹症候群(先天性心疾患、難聴、白内障や緑内障などを発症する)のお子さんが生まれる可能性があるので要注意です。なお妊娠中に風疹(MR)ワクチンの接種を希望しても打つことはできません。
③風疹ワクチン(MRワクチン)は小児の定期予防接種となっていますが、現在の推奨年齢(1歳児と小学校入学前1年間の幼児)と接種回数(計2回)になったのは、1990年4月2日生まれの方からで、それ以前は1回もしくは受けたことがない(1962年4月1日以前に生まれた女性、1979年4月1日以前に生まれた男性)という方もいます。上記に該当するケースで、将来的にお子さんを授かりたいと希望する女性、またそのような女性と同居するご家族の方は可能な限り接種されることが望まれます。
④奈良市では昭和37年4月2日~昭和54年4月1日までの間に生まれた男性を対象とした風疹抗体検査・予防接種を原則、無料で実施しています。詳細につきましては、奈良市の公式HPをご覧ください。
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