帯状疱疹ワクチンは現在2種類あります。
50歳以上の方が対象になります。
乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン) | 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス) | |
種別 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
接種回数 | 1回 | 2回 (1回目接種後から2カ月あけて2回目接種を行う) |
接種方法 | 皮下注射 | 筋肉内注射 |
予防効果 | 50~60% | 90~95%以上 |
持続期間 | 5年程度 | 8~10年程度 |
費用 | 8500円(税込) | 2回で44000円(税込) |
副反応 | 注射部位の痛み、腫れ、発赤。 | 注射部位の痛み、腫れ、発赤、筋肉痛、全身倦怠感、悪寒、発熱など。 |
*どちらのワクチンも非常にまれにアナフィラキシーや血小板減少性紫斑病など重篤な副反応が現れることがあります。
帯状疱疹とは、身体の左右どちらかにぴりぴりとした痛みと、赤い斑点や小さな水ぶくれが現れる病気です。身体の中に潜んでいた、水痘帯状疱疹ウイルスによっておこります。
はじめて水痘帯状疱疹ウイルスに感染したときは、水ぼうそうになります。ほとんどの方は子供のときにかかります。
水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内の神経節に潜んでおり、加齢やストレス、過労などが引き金となり、潜んでいたウイルスが再び活動を始め、帯状疱疹として発症します。60歳代を中心に50歳代から70歳代に多くみられますが、若い人に発症することもあります。
通常、この病気は皮膚症状が治ると痛みも消えますが、その後もピリピリとした痛みが持続することがあります。これを帯状疱疹後神経痛と言い、ひどい方は痛みが1年以上にわたって続くこともあります。